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ムートンウエアのブランド・Lisa Conte’の自然に抱かれる服。 トスカーナから「冬の上質」という便り
2025.08.01
Lisa Conte

PEOPLE WITH ESSENCE OF ELEGANCE
Lisa Conte’

自然に抱かれる服。
トスカーナから「冬の上質」という便り

“自分らしさを
大切にしながら
静かに、強く
美しく生きること”

そうエレガンスへの想いを語るのは、
イタリアのトスカーナにアトリエを構える
ムートンウエアのブランド
「Lisa Conte’(リサコンテ)」。

「Lisa Conte’」は1980年代に
GiuseppeとMaelaによって創設、
現在はその息子であるEribertoと
そのパートナーChiharuによって
受け継がれています。
EribertoとChiharu
ANAYIのショップで出会うことができるのは
ベルベッドのような艶を湛えたムートンを
贅沢に使用したアウターたち。

シンプルや物質的なハイクオリティにとどまらない
ものづくりへのマインドや
遊び心、オリジナリティに
エターナルなときめきを覚える大人たち。

そんな私たちに響く「Lisa Conte’」の魅力を
トスカーナから届いたChiharuさんの
コメントとともにお届けします。

2025年秋冬
コレクションへの想い

「Lisa Conte’では毎シーズン、
トスカーナの自然からのインスピレーションを
色彩やデザインに落とし込んでいます。
今シーズンはベーシックかつ
ミニマルなフォルムに、異素材の組み合わせや
質感のコントラストを効かせることで、
素材のそのものの美しさが引き立つような
作りにこだわりました。

たとえば、南アフリカ産の
上質なムートンを使用したブルゾン。
ストレートヘアのみを用いた
美しくなめらかな光沢感が魅力で、
程よいボリューム感のある袖、
背面に寄せたギャザーなどのディテールが、
ミニマルなデザインながらも
洗練されたスタイルを叶えます」

自然とものづくり
その関係性

「私は東京のせわしない街中で育ちました。
鳥の囀りで目覚めることも、
木々の香りや空の色に心を向ける余裕のない日々。

ところがEribertoと出会い
トスカーナで暮らすようになり、
季節の移ろいだけでなく、雲の形や太陽の光の色、
森や道に映るその反射までもが、
毎日違った表情を見せてくれることに
気がつくようになりました。
それはまるで、自然が語りかけてくるような感覚。

そんな日々の自然との対話は、アイデアの源であり、
あらためて大切なものに気づく
きっかけをも与えてくれるもの。
この地がかつてルネサンスの巨匠たちを育んだことに、
深く納得する瞬間でもあります」
トスカーナの自然風景
トスカーナの自然風景

サステナブルと
デザインの両立

「職人の手から生まれた
ファクトリーブランドであるLisa Conte’が、
何よりも大切にする工程が“裁断”。
天然素材であるムートンは
布帛のように均一ではなく
一枚の革でも部位によって色味、
毛質、厚みが異なり
ひとつとして同じものはありません。

すべての素材は職人の手作業によって丁寧に選別、
製品に適した部分だけを裁断する必要があります。

より美しい1着を作るために避けられない、廃棄。
それでも無駄にしたくない、
自然からの大切な恵み。
創業者のGiuseppeとMaelaは、裁断による
無駄を極限まで減らすパターンを追求。
その精神は私たちに継承され、一歩進化。
小さな端材もパッチワークのように継ぎ合わせ、
製品として新たな命を吹き込みます。
トスカーナでは、自給自足の生活を通して
食材を“すべてを使い切る”という食生活が
文化として根付いています。

私がこちらにきたばかりの頃、
親戚のおばあさんに教わった
パンツァネッラという郷土料理は、
残ったパンや野菜の切れ端で作るもの。
食材の皮や根は家畜の餌にと、
捨てるものはほとんどありませんでした。

この循環の精神は、Lisa Conte’の
ものづくりにも深く根付いています」

対話で深まるクオリティ

「創業者であるGiuseppeとMaelaが、
ものづくりにおいて何より大切にしてきたのが
クラフツマンシップの精神、
そして独自のアイデアを形にする想像力。

職人ひとりひとりの感覚を信じて、
対話を重ねながら形にしていく……。
彼らの存在がなければLisa Conte’は、
存在していなかったかもしれません。

イタリアの人たちは本当によく喋ります(笑)。
Eriberto、職人たちの会話も
内容は仕事の話が3割、あとの7割は
家族や人生などのプライベートなこと。
でも、そうした会話の積み重ねによって
互いの信頼と理解が培われ、
私たちの“こんなものが作りたい”という想いが、
想像を超えた形となって返ってくるのです。

Eribertoと私は、クラフツマンシップの精神を
守りながらも、そこにテクノロジーを融合。
クラフトとテクノロジーは
相反するもののように思えるかもしれませんが、
テクノロジーはものづくりの精度を高め、
より自由な造形や表現を可能にしてくれます。
LisaConteで働く人々
伝統をリスペクトしながら、
技術を恐れずに取り入れていく。

それは職人たちの技術を
次世代に繋いでいく手段であり、
Lisa Conte’が進化し続けていくためにも
必要だと思っています」

Lisa Conte’が考える
エレガンス

「ANAYIのコレクションからは、
凛とした芯のある美しさを感じます。
クオリティを追い求めながらも、
物の本質を見極め、
本当に価値のある誠実なものを
お客様に届けようとする姿勢に、深く共感します。

大切にする価値観や物事に対する姿勢など、
エレガンスとは生き方そのものに宿るもの。

自分らしさを大切にしながら、
静かに、強く、美しく生きる。

Lisa Conte’は、
その見えない美しさに敬意を込めて、
1着ずつ丁寧に製品を仕立てています。
日々のなかにある小さな幸せや
ときめきを大切にする女性たちに、
私たちの想いが届きますように」

LOOK


Interview & Text / Hiromi Sakurai

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