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モデル・実業家として活躍する国木田彩良さんのグローバルな視点で捉えるエレガントなスタイル
2023.01.13


PEOPLE WITH ESSENCE OF ELEGANCE

PEOPLE WITH ESSENCE
OF ELEGANCE


国木田彩良さんの
「エレガンスへの眼差し」

凛とした佇まい、どこかエモーショナルで意思を
感じる眼差し。
その香り立つような存在感でノーブルに服を魅せる、着こなす、モデルの国木田彩良さん。
日本人とイタリア人のハーフで、イギリス生まれのパリ育ち。
フランス語、英語と日本語を話すトリリンガルでもある彼女。
それは、多様な時代を生きるうえ、
とても恵まれたカードのように思えます。

「幼い頃は、恵まれているとはまったく思うことができませんでした。
イタリアでも日本でも、
どこにいってもアウトサイダーという感覚。
いつも居場所を探していたような気がします。
母からは“いつか、あなたにとって強いカードになるから”と励まされてきましたが、
それがわかってきたのは、日本でモデルとして活動をするようになってから。
自分がヨーロッパで育んだ経験や価値観、コンプレックスと感じていた顔立ちや黒髪も、少しずつプラスに作用するように。
どこにも居場所がないのではなく
“どこでも居場所にできる”という考えに
スイッチすることができたんです」

国木田さんが生活拠点を日本に移したのは、
モデルデビューを決めた20歳の頃。
その当時、話すことができたのはフランス語のみ。

「日本語はまだ、特有の繊細な表現の理解に
悩むことも。英語のほうが得意ですね。
どちらも学び始めたのは、2015年ぐらいから。
映画を観て、音楽を聴いて、なるべくリアルな言語をマスターしようと頑張りました。
“間違えてもいい”という恥ずかしさを取り払った瞬間から、一気に上達した記憶。
仕事で海外に行くことも多いのですが、
やっぱり英語は万能。
会話が楽しめるぐらいになると、
世界中どこでもコミュニケーションができる。
何が起きても、新しい場所で別なスタートを
切ればいいという自信にも繋がり、
人生の視野が大きく広がりました」

モデルとして活動する傍ら、2021年にクリエイティブエージェンシー“Nami Creatives”を立ち上げた国木田さん。
斬新なキャスティング、ユーモア溢れる世界観の動画制作が話題に。被写体から、カメラの反対側へ。
モデル、クリエイティブディレクター、それぞれの“やりがい”とは?
モデルとして活動する傍ら、
2021年にクリエイティブエージェンシー
“Nami Creatives”を立ち上げた国木田さん。
斬新なキャスティング、
ユーモア溢れる世界観の動画制作が話題に。
被写体から、カメラの反対側へ。

モデル、
クリエイティブディレクター、
それぞれの“やりがい”とは?


「“美しいものを作る”というやりがいは、共通。
モデルはファンタジーの世界を演じる仕事だと
思っていて、どれも私のようで私ではない。
色んな“国木田彩良”というキャラクターを
楽しんでもらいたいし、私自身もそのことを
楽しんでいます。
クリエイティブの仕事は、もともとモデルよりもファッションビジネスの世界に興味があり
“いつかやりたい”と思っていたことでした。
コロナ禍をきっかけに時間の余裕が
できたところで、その想いが再燃。
作品を手掛けるうえで最も興味深いのは、
頭の中のイメージがフィジカルになるところ。
自分が頭の中で思い描いていたビジョンが、
クリエイターや表現者の力を借りて映像や写真などの作品として現実となる。
それって当たり前のようで、
実はすごくおもしろいこと。
ファッションに限らず、音楽もアートも、
あらゆる作品を“誰かの頭の中を覗いている”
という観点でチェックすると、
また違ったユーモアや魅力に
気づくことがあります」


2つの仕事をこなし、最近は女性の
社会進出においても意見を発信。
オピニオンリーダーとしても注目される国木田さんが“働く理由”。


「私にとって仕事は、フリーダムであるための術。自分で働いて収入を得て、誰かに気兼ねすることなく自分の力で自由を手にいれたい。
色んな国に行ってみたいし、好きな人と結婚したいし、母親にもなりたい。
仕事はその選択を、力強くバックアップしてくれるもの。
それに収入面だけでなく、仕事によって出会った人や得た知識は、自分の希望や可能性を見出す力やきっかけとなり、
生き方のバリエーションを広げてくれる気がします。
その価値観が育まれた背景には、祖母や母の存在がある。
ふたりとも自分の仕事を持ち、世界を旅するような自由な人でした。
彼女たちが生きてきた時代を考えると、周囲の理解を得るのは今よりもかなり難しかったのではないかと想像します。
曽祖父の国木田独歩も月刊女性誌を立ち上げ、女性の活動を応援した人。DNAに組み込まれているのかもしれません」


周囲に捉われない、フリーダムな生き方。
憧れは抱きつつも、踏み出す勇気も必要。
国木田さんの前向きな選択を、後押ししてくれるものとは?


「日本には他人の目線を大事にするという文化があって、それはとても素敵なことだと思います。
私も日本で暮らし、仕事をするようになり、誰かの心を慮る大切さや、物事にチームとして取り組む魅力やその成果を教わりました。
でも、自分らしい生き方を選択しようとしたとき、その“目線”がハードルになることがあるような気がします。
極端でチャイルディッシュかもしれませんが、私はいつも“明日が人生最後の日かも”と思って行動しているんです。
そうすると、他人の目線よりも大事な“自分自身にフォーカス”することができる。
新しいことに挑戦する緊張やストレスも和らぎ、気持ちがフワーッと楽になります。
もっと若い頃は何でも完璧にしなきゃいけないと自分を追い詰めたこともありましたが、
どんなにプランを練ったところで人生は思い通りに行かないことがほとんど。
体調を崩して将来のプランが崩れそうになったとき、改めて学びました。
だったら、余計な計算は不要。やりたいこと、掴みたいものに積極的にチャレンジしようと。
そうなってからは、一歩踏み出すことがスムーズになり、毎日の些細な出来事にハッピーを感じられるようになった。
大好きなアイスクリームも“これが最後”と思うと、最高に愛おしい味に(笑)」
「私にとって仕事は、フリーダムであるための術。自分で働いて収入を得て、誰かに気兼ねすることなく自分の力で自由を手にいれたい。
色んな国に行ってみたいし、好きな人と結婚したいし、母親にもなりたい。仕事はその選択を、
力強くバックアップしてくれるもの。
それに収入面だけでなく、仕事によって出会った人や得た知識は、自分の希望や可能性を見出す力やきっかけとなり、生き方のバリエーションを
広げてくれる気がします。
その価値観が育まれた背景には、祖母や母の存在がある。 ふたりとも自分の仕事を持ち、
世界を旅するような自由な人でした。
彼女たちが生きてきた時代を考えると、
周囲の理解を得るのは今よりもかなり
難しかったのではないかと想像します。
曽祖父の国木田独歩も月刊女性誌を立ち上げ、
女性の活動を応援した人。DNAに組み込まれているのかもしれません」


周囲に捉われない、
フリーダムな生き方。
憧れは抱きつつも、
踏み出す勇気も必要。
国木田さんの前向きな選択を、
後押ししてくれるものとは?


「日本には他人の目線を大事にするという文化があって、それはとても素敵なことだと思います。
私も日本で暮らし、仕事をするようになり、
誰かの心を慮る大切さや、物事にチームとして
取り組む魅力やその成果を教わりました。
でも、自分らしい生き方を選択しようとしたとき、その“目線”がハードルになることが
あるような気がします。
極端でチャイルディッシュかもしれませんが、
私はいつも“明日が人生最後の日かも”
と思って行動しているんです。
そうすると、他人の目線よりも大事な“自分自身にフォーカス”することができる。
新しいことに挑戦する緊張やストレスも和らぎ、
気持ちがフワーッと楽になります。
もっと若い頃は何でも完璧にしなきゃいけないと
自分を追い詰めたこともありましたが、
どんなにプランを練ったところで人生は思い通りに行かないことがほとんど。
体調を崩して将来のプランが崩れそうに
なったとき、改めて学びました。
だったら、余計な計算は不要。やりたいこと、
掴みたいものに積極的にチャレンジしようと。
そうなってからは、一歩踏み出すことが
スムーズになり、毎日の些細な出来事にハッピーを感じられるようになった。
大好きなアイスクリームも“これが最後”と思うと、最高に愛おしい味に(笑)」

先日は、イベントのMCにも初挑戦。
そんな国木田さんが次にチャレンジ
したいこと。


「流鏑馬! 映画のシーンで初めて見たときに“なんて、かっこいいんだろう”と一目惚れ。
その佇まいだけでなく、集中力や体幹の使い方、テクニックなど、すべてにおいて素晴らしい。
私は幼い頃から乗馬をしていて、今は仕事などで日本にいる期間も長い。
挑戦しないのはもったいないのかもと、流鏑馬のマスターを探して会いに行ったぐらい。
また新しいことを始めると忙しくはなりますが、やりたいことや楽しいことならリフレッシュになる。
普段のリフレッシュタイムは音楽を聴いていることが多いですね。
基本的にはずっとクラシックを流しています。
友達が遊びに来たとき“歯医者さんにいるみたい”って言われたことも(笑)。
リリックがないと、聴く人のバックグラウンドやその時の気分や状況によって、旋律からイマジネーションする世界が変わる。
クラシックのコンサートは、言葉なくして“エモーションをシェアする”感覚が大好きなんです」
「流鏑馬! 映画のシーンで初めて見たときに
“なんて、かっこいいんだろう”と一目惚れ。
その佇まいだけでなく、集中力や体幹の使い方、テクニックなど、すべてにおいて素晴らしい。
私は幼い頃から乗馬をしていて、
今は仕事などで日本にいる期間も長い。
挑戦しないのはもったいないのかもと、流鏑馬のマスターを探して会いに行ったぐらい。
また新しいことを始めると忙しくはなりますが、
やりたいことや楽しいことならリフレッシュになる。普段のリフレッシュタイムは音楽を
聴いていることが多いですね。
基本的にはずっとクラシックを流しています。
友達が遊びに来たとき“歯医者さんにいるみたい”って言われたことも(笑)。
リリックがないと、聴く人のバックグラウンドや
その時の気分や状況によって、旋律から
イマジネーションする世界が変わる。
クラシックのコンサートは、言葉なくして
“エモーションをシェアする”
感覚が大好きなんです」

ヨーロッパと日本。
どちらのエレガンスも知る国木田さんがグローバルな視点で捉える “エレガントなスタイル”。


「モデルとしては、自分の見え方よりも服の見え方が優先。
どうやったらシルエットがきれいに見えるか、幼い頃からバレエを習い、
大きな鏡でずっと自分の立ち姿を見てきたことも良い経験となっている気がします。
私個人としてはフランス的な考えになりますが、衣装と同じくらい大切にしたいのは“内側にあるもの”。
個人が先に立ち、衣装はそれをきれいにパッケージしてくれるものという解釈。
自分の内側で考えていることは、自然と選ぶ服や着こなしにも表われる。
その人の芯の部分が伝わる、インテリジェントな装いにエレガンスを感じます」
ヨーロッパと日本。どちらのエレガンスも知る国木田さんが
グローバルな視点で捉える
“エレガントなスタイル”。


「モデルとしては、自分の見え方よりも
服の見え方が優先。どうやったらシルエットがきれいに見えるか、幼い頃からバレエを習い、
大きな鏡でずっと自分の立ち姿を見てきたことも
良い経験となっている気がします。
私個人としてはフランス的な考えになりますが、
衣装と同じくらい大切にしたいのは
“内側にあるもの”。
個人が先に立ち、衣装はそれをきれいにパッケージしてくれるものという解釈。
自分の内側で考えていることは、自然と選ぶ服や
着こなしにも表われる。
その人の芯の部分が伝わる、インテリジェントな装いにエレガンスを感じます」

ANAYIのコレクションを纏い“着る人に自信を与えてくれる服”と語ってくれた、国木田さん。
その理由をお伺いしました。


「自分の内面に目を向けるようになると、ファッションに対しても自然とクオリティや着心地を優先するようになりました。
ANAYIの服はどれも上質へのこだわりを感じる素材とフィット感で、着る人の魅力を優しく引き立てるようなデザイン。
リアルクローズでありながら、ドレスアップしているような自信と高揚感をくれる服だと感じました。
自信が持てるようになると、話し方や歩き方、考え方も前向きに変わってきますよね。
内面とファッションの、相乗効果。
色々語りましたが、私自身が“そうありたい”という理想も込めたメッセージでもあるんです。
一番大事にしているのは、幾つになっても夢や憧れを持ち続けることです」
「自分の内面に目を向けるようになると、
ファッションに対しても自然とクオリティや
着心地を優先するようになりました。
ANAYIの服はどれも上質へのこだわりを感じる
素材とフィット感で、着る人の魅力を
優しく引き立てるようなデザイン。
リアルクローズでありながら、ドレスアップして
いるような自信と高揚感を
くれる服だと感じました。
自信が持てるようになると、話し方や歩き方、
考え方も前向きに変わってきますよね。
内面とファッションの、相乗効果。
色々語りましたが、私自身が“そうありたい”という理想も込めたメッセージでもあるんです。
一番大事にしているのは、幾つになっても
夢や憧れを持ち続けることです」



Profile

国木田彩良
(くにきださいら)

イギリス生まれパリ育ち。
2014年にモデルデビューし、
様々な雑誌や広告に起用される。
2021年にクリエイティブエージェンシーNami Creativesを立ち上げ実業家としても活動中。
イギリス生まれパリ育ち。
2014年にモデルデビューし、
様々な雑誌や広告に起用される。
2021年に
クリエイティブエージェンシー
Nami Creativesを立ち上げ
実業家としても活動中。



Photo / Jundai Watanabe
Hair Make / Mayu Osada
Interview & Text / Hiromi Sakurai
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