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ハバリーズ代表・矢野玲美さんの未来をエンパワーメントする 強く、しなやかな感性
2023.08.25


PEOPLE WITH ESSENCE OF ELEGANCE PEOPLE WITH ESSENCE OF ELEGANCE
ハバリーズ代表
矢野玲美さんの
未来をエンパワーメントする
強く、しなやかな感性

旅先のホテルで、打ち合わせに訪れたオフィスで。
テーブルの上に置かれた紙パックウォーターから伝わるのは、地球環境への想い。
2020年に日本初の紙パック入りミネラルウォーターの販売をスタートした「ハバリーズ」。

代表を務めるのは若き起業家として、
女性をエンパワーメントする存在としても注目を集める、矢野玲美さん。



脱プラスティックの時代に紙パックの水がない
違和感が“ひらめき”のきっかけ

「ハバリーズの誕生から3年。起業当初はホテルやハイブランドを始めとする
BtoBがメインでしたが、最近は地方の自治体や学校など、
より日常的で身近な環境にハバリーズが広まっているという実感。
出張先で学生さんに“僕、ハバリーズ買っています!”と
声をかけられたのはとても嬉しかったですね。
“誰ひとり取り残さない”というSDGsの原則に準じた
参加型のSDGsアイテムとして、1本の水から世界を変えていくという
ハバリーズのコンセプトが個人まで届き始めたのかなと感じています」

矢野さんの家業は、水源を持つペットボトル入りミネラルウォーターの製造会社。
水を扱うビジネスの間近で育ったからこその気づきがひらめきにつながった一方で、
身内からは紙パックに対する不安の声も多くあがったといいます。

「ミネラルウォーターは、コーヒーやワインと違って味わいにそこまで明確な違いがない。
だから、価格競争に陥りやすいんです。そんなレッドオーシャンの業界で、
紙パックで成功するならみんなやっていると、身内からは不安視する声がほとんどでした。
でも、私は“必ずニーズがある”と確信。

これだけ脱プラスティックと取り沙汰される時代に、
選択肢のひとつとして紙パックの水が1本もないのは違和感しかなかった。

水の業界の弱点とされる部分を、外部の目線で客観的に見ることができる。
それは私の圧倒的な強みになると思いました」

旅先のホテルで、打ち合わせに訪れたオフィスで。
テーブルの上に置かれた紙パック
ウォーターから伝わるのは、地球環境への想い。
2020年に日本初の紙パック入り
ミネラルウォーターの販売をスタートした
「ハバリーズ」。代表を務めるのは
若き起業家として、女性をエンパワーメントする
存在としても注目を集める、矢野玲美さん。


脱プラスティックの時代に
紙パックの水がない違和感が
“ひらめき”のきっかけ

「ハバリーズの誕生から3年。起業当初は
ホテルやハイブランドを始めとするBtoBがメイン
でしたが、最近は地方の自治体や学校など、
より日常的で身近な環境にハバリーズが
広まっているという実感。出張先で学生さんに
“僕、ハバリーズ買っています!”と
声をかけられたのはとても嬉しかったですね。
“誰ひとり取り残さない”というSDGsの原則に
準じた参加型のSDGsアイテムとして、
1本の水から世界を変えていくという
ハバリーズのコンセプトが個人まで届き
始めたのかなと感じています」

矢野さんの家業は、水源を持つペットボトル
入りミネラルウォーターの製造会社。
水を扱うビジネスの間近で育ったからこその
気づきがひらめきにつながった一方で、
身内からは紙パックに対する
不安の声も多くあがったといいます。

「ミネラルウォーターは、コーヒーやワインと
違って味わいにそこまで明確な違いがない。
だから、価格競争に陥りやすいんです。
そんなレッドオーシャンの業界で、
紙パックで成功するならみんなやっていると、
身内からは不安視する声がほとんどでした。
でも、私は“必ずニーズがある”と確信。
これだけ脱プラスティックと取り沙汰される時代
時代に、選択肢のひとつとして紙パックの水が
1本もないのは違和感しかなかった。
水の業界の弱点とされる部分を、
外部の目線で客観的に見ることができる。
それは私の圧倒的な強みになると思いました」

未来を見据えたビジネス。
“一緒に頑張るチーム”が増えていく

ハバリーズ立ち上げの際に想定していたビジョンは、1年以内に実現。
3、4年先に設定していた目標も繰り上げで達成と、そのスピードには矢野さん自身も驚いているそう。

「ハバリーズの誕生は、コロナ禍と重なっているんです。
これは想定外で、企業との商談のアポイントがとれずに、
伝えたい想いが伝わりにくいもどかしさを感じた時期もありました。
ただ、地球の未来を見据えたネガティブ要素のない事業内容は、
メディアが取り扱う内容を慎重に選ぶコロナ禍であっても紹介していただける機会が多く、
出会う人たちが“みんなで一緒に頑張ろう”とチームになってくれるような感覚がありました。
いいものも、悪いものもスピーディに広まる今の時代は、
ポジティブな話題のきっかけとなるハバリーズの追い風となってくれました」

ハバリーズ立ち上げの際に想定していた
ビジョンは、1年以内に実現。
3、4年先に設定していた目標も
繰り上げで達成と、そのスピードには
矢野さん自身も驚いているそう。

「ハバリーズの誕生は、コロナ禍と
重なっているんです。これは想定外で、
企業との商談のアポイントがとれずに、
伝えたい想いが伝わりにくい
もどかしさを感じた時期もありました。
ただ、地球の未来を見据えた
ネガティブ要素のない事業内容は、
メディアが取り扱う内容を慎重に選ぶ
コロナ禍であっても紹介していただける
機会が多く、出会う人たちが
“みんなで一緒に頑張ろう”とチームになって
くれるような感覚がありました。
いいものも、悪いものもスピーディに広まる
今の時代は、ポジティブな話題のきっかけと
なるハバリーズの追い風となってくれました」


大事にしているのは
アウトプットの習慣


言葉に迷いがなく、聞きやすくて簡潔。
優れた対話力を感じる丁寧で上品な語り口も、矢野さんの魅力。

「すごくせっかちなので、以前は早口と指摘されることも多かったんです。
良くなっているとしたら、アウトプットの習慣が役に立っているのかも知れません。
学生時代から習得したい内容ほど、インプットしたら必ずアウトプットするようにしています。
その事柄を誰かに説明できるまでになったら、その知識を自分のものにできた証。
昔はよく、ぬいぐるみ相手に説明の練習をしていました(笑)。
ハバリーズを始めた今は、特にアカデミックなこと、環境配慮についてのアウトプットは必須。
繰り返すことで思考が整理できたり、伝える技術も上がる。
もちろん、最初から出来たわけではなく、緊張してうまく話せず、
伝え方を間違えてしまったことも多々。
実践を重ねて、そして仕事を通じて出会う
素敵な人たちから学びと気づきを得てちょっとずつ成長させてもらっています」
言葉に迷いがなく、聞きやすくて簡潔。
優れた対話力を感じる丁寧で
上品な語り口も、矢野さんの魅力。

「すごくせっかちなので、以前は早口と
指摘されることも多かったんです。
良くなっているとしたら、アウトプットの
習慣が役に立っているのかも知れません。
学生時代から習得したい内容ほど、
インプットしたら必ずアウトプットする
ようにしています。その事柄を誰かに
説明できるまでになったら、
その知識を自分のものにできた証。
昔はよく、ぬいぐるみ相手に
説明の練習をしていました(笑)。
ハバリーズを始めた今は、特に
アカデミックなこと、環境配慮についての
アウトプットは必須。
繰り返すことで思考が整理できたり、
伝える技術も上がる。
もちろん、最初から出来たわけではなく、
緊張してうまく話せず、伝え方を
間違えてしまったことも多々。
実践を重ねて、そして仕事を通じて出会う
素敵な人たちから学びと気づきを得て
ちょっとずつ成長させてもらっています」

ブレない芯を丸裸にせずコミュニケーション能力で包み込む。
先輩方から学ぶ“エレガンス”

取引先には大手企業が名を連ね、社会的地位のある方と接する機会の多い矢野さん。
そんな環境に身を置くなかで矢野さんが感じる
“素敵なひと、エレガントなひと”について、お聞きしました。

「ウィメンズエンパワーメント、ジェンダーレスが謳われる時代。
私が憧れるのは、社会的な強さというよりは“しなやかな強さ”を感じる人。
私が出会った尊敬できる方々に共通しているのは、
みなさん肩肘張らない魅力があって、
肩書きよりもキャラクターやアイデンティティが先に立つ印象があります。
ブレない自分のポリシーや価値観、意見や考えを、
絶えず体の中に1本の軸として持っている。その軸が丸裸だと、
ときに主張が強すぎたり、威圧感を与えてしまうと思うのですが、
エレガントな人はその軸をコミュニケーション能力でふんわりと包み込んでいるんです。
相手を立てながら、別な意見を交えたりしつつ、
いろんな角度から自分の意見を柔らかく伝える様子は、とてもエレガントに映ります。
それが意見を通すための近道になることも学びました。
正面突破がむずかしくてもイライラせず、ふわっと空中から攻めてみる。
ダメなら地中作戦に変更!
柔軟で上品、そんなふうに振る舞える人でありたいです」
ブレない芯を丸裸にせず
コミュニケーション能力で包み込む。
先輩方から学ぶ“エレガンス”

取引先には大手企業が名を連ね、社会的
地位のある方と接する機会の多い矢野さん。
そんな環境に身を置くなかで矢野さんが
感じる“素敵なひと、エレガントなひと”
について、お聞きしました。

「ウィメンズエンパワーメント、
ジェンダーレスが謳われる時代。
私が憧れるのは、社会的な強さというよりは
“しなやかな強さ”を感じる人。
私が出会った尊敬できる方々に
共通しているのは、みなさん
肩肘張らない魅力があって、
肩書きよりもキャラクターや
アイデンティティが先に立つ印象があります。
ブレない自分のポリシーや価値観、
意見や考えを、絶えず体の中に
1本の軸として持っている。
その軸が丸裸だと、ときに主張が強すぎたり、
威圧感を与えてしまうと思うのですが、
エレガントな人はその軸を
コミュニケーション能力でふんわりと
包み込んでいるんです。
相手を立てながら、別な意見を
交えたりしつつ、いろんな角度から
自分の意見を柔らかく伝える様子は、
とてもエレガントに映ります。
それが意見を通すための近道に
なることも学びました。
正面突破がむずかしくてもイライラせず、
ふわっと空中から攻めてみる。
ダメなら地中作戦に変更!
柔軟で上品、そんなふうに
振る舞える人でありたいです」


クローゼットはジャケットばかり。
ピンクベージュで出会う“新鮮な私”

矢野さんといえば、意思を感じさせる知的で凛としたジャケットスタイルが印象的です。

「仕事のときは失礼のないよう、ジャケットスタイルが基本です。
ここ数年はプライベートなファッションをケアできていなかったので、
気がつけばクローゼットが同じようなジャケットばかりに(笑)。
ファッションを楽しむ余裕がちょっと持てるようになったタイミングで、
この撮影のオファーをいただきました。
素敵な機会に感謝です。

一番新鮮だったのは、ピンクベージュのブラウス×パンツのルック。
いつもはオールホワイトやブラック、ベージュやネイビーなどの
ニュートラルカラーを着ることが多く、
ピンクベージュは自分ひとりだったら選ばない色。
でも、上品で大人な色合いは、実際に着てみると意外性があるのに、落ち着く感じもある。
パンツなので甘くならず、マニッシュな雰囲気にまとまっているのも
今のスタイルの延長上で楽しめる感じがしました。

ANAYIのコレクションは、エレガントで好印象。
内側には、しっかりとした芯も感じられます。
私が憧れる女性像と重なるところがあって、しなやかな強さのある女性を演出してくれる。
ビジネスにも通用するきちんと感も兼ね備えていて、
女性を力強くエンパワーメントしてくれる存在だと思っています」

矢野さんといえば、意思を感じさせる
知的で凛としたジャケットスタイルが
印象的です。

「仕事のときは失礼のないよう、
ジャケットスタイルが基本です。
ここ数年はプライベートなファッションを
ケアできていなかったので、気がつけば
クローゼットが同じようなジャケット
ばかりに(笑)。ファッションを楽しむ
余裕がちょっと持てるようになった
タイミングで、この撮影のオファーを
いただきました。素敵な機会に感謝です。
一番新鮮だったのは、ピンクベージュの
ブラウス×パンツのルック。
いつもはオールホワイトやブラック、
ベージュやネイビーなどのニュートラル
カラーを着ることが多く、ピンクベージュは
自分ひとりだったら選ばない色。
でも、上品で大人な色合いは、
実際に着てみると意外性があるのに、
落ち着く感じもある。
パンツなので甘くならず、マニッシュな
雰囲気にまとまっているのも今の
スタイルの延長上で楽しめる感じがしました。
ANAYIのコレクションは、エレガントで
好印象。内側には、しっかりとした芯も
感じられます。
私が憧れる女性像と重なるところがあって、
しなやかな強さのある女性を演出してくれる。
ビジネスにも通用するきちんと感も
兼ね備えていて、女性を力強く
エンパワーメントしてくれる存在だと
思っています」

出張と遊びは、セット。
やりたいことに素直で誠実な
矢野さんが思い描く“これからのこと”


出張も多いという矢野さん。
“ゆっくり休みが取れたら何がしたいですか?”の質問に、
“やりたいことは出来ています、我慢しないんです”と、かっこよく気持ちのいい回答が。

「先月はベルギーに出張だったのですが、
ついでにヨーロッパで遊んできました。出張と遊びはセットなんです。
効率よく仕事して、しっかり遊ぶ。
こういうときは、せっかちって得だなと思います。
私にとっては仕事がやりたいことだったりするので、
仕事とプライベートの線引きはきっちりしなくても意外と平気。
ストレスも溜め込まないタイプで、嫌なことがあったときは仲良しの母にすぐ電話。ちょっと聞いてもらうだけで気分が晴れる、Twitterのようにちょこちょこ呟かせてもらっています(笑)。
まだまだ社会的には赤ちゃんのハバリーズを小学生、高校生ぐらいまで育てなきゃいけないというミッションもあるので、やりたいこともモチベーションも尽きません。
ハバリーズが当たり前に購入でき、
飲んだあとは当たり前にリサイクル。リサイクルから生まれたトイレットペーパーを消費するという、循環型社会をスタンダードにすることが目標です。
そのためにはこの先の展望をじっくりとイメージする時間が必要。
せっかちな私の課題です」

出張も多いという矢野さん。
“ゆっくり休みが取れたら何がしたいですか?”の質問に、“やりたいことは出来ています、
我慢しないんです”と、かっこよく気持ちのいい回答が。


「先月はベルギーに出張だったのですが、
ついでにヨーロッパで遊んできました。
出張と遊びはセットなんです。
効率よく仕事して、しっかり遊ぶ。
こういうときは、せっかちって得だな
と思います。私にとっては仕事が
やりたいことだったりするので、仕事と
プライベートの線引きはきっちりしなくても
意外と平気。ストレスも溜め込まない
タイプで、嫌なことがあったときは
仲良しの母にすぐ電話。
ちょっと聞いてもらうだけで
気分が晴れる、Twitterのように
ちょこちょこ呟かせてもらっています(笑)。
まだまだ社会的には赤ちゃんのハバリーズを
小学生、高校生ぐらいまで育てなきゃいけない
というミッションもあるので、やりたいことも
モチベーションも尽きません。
ハバリーズが当たり前に購入でき、
飲んだあとは当たり前に
リサイクル。リサイクルから生まれた
トイレットペーパーを消費するという、
循環型社会をスタンダードにすることが
目標です。そのためにはこの先の展望を
じっくりとイメージする時間が必要。
せっかちな私の課題です」



Outfit



Remi Yano
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Remi Yano
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Profile

矢野玲美(Remi Yano)
ハバリーズ代表取締役

京都市生まれ。大学卒業後、技術系商社で
中東プロジェクトを担当しながら、家業のミネラルウォーター製造会社の役員を務める。
2020年6月に国内初のサステナブル紙パックウォーター ハバリーズを展開する株式会社ハバリーズを起業、2022年11月にリサイクルエコシステムを構築し紙資源の循環を推進する。
大手外資系企業やラグジュアリーブランド、行政機関を中心に取引し、
サステナブル分野における企業コラボレーションも行っている。

Instagram: @remiyano01



ハバリーズ代表取締役

京都市生まれ。大学卒業後、技術系商社で中東
プロジェクトを担当しながら、家業のミネラルウォーター
製造会社の役員を務める。
2020年6月に国内初のサステナブル
紙パックウォーター ハバリーズを展開する
株式会社ハバリーズを起業、
2022年11月にリサイクルエコシステムを
構築し紙資源の循環を推進する。
大手外資系企業やラグジュアリーブランド、
行政機関を中心に取引しサステナブル分野における
企業コラボレーションも行っている。

Instagram: @remiyano01



Photo / Jundai Watanabe
HairMake / Mayu Osada
Interview & Text / Hiromi Sakurai
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